2018/19シーズン:パダボーン選手一覧(GK,DF,MF編)

夏の移籍ウィンドウもようやく閉じたので、すでにシーズンも始まっていますが、今期のパダボーンの選手リストをまとめてみます。

昨シーズンが終了するとすぐに、一気に新規加入選手が発表され、チームの陣容はオフに入る前にほぼ決まっていました。SDのクレシェがいかに有能かというのがよくわかります。

ただそのクレシェにもHSVの話があったり、バウムガルト監督に、選手時代にプレーしていたウニオン・ベルリンの噂が浮上したりと、先行き不透明なオフシーズンでした。幸いなことにSD、監督共パダボーンに残ってくれました。これはなんとしても良いシーズンにしなくてはと、ファンとしても気合が入ります。

 

【今季の選手リスト】

GK 17  レオポルト・ツィンゲルレ(24)

今季も第1GKはレオになります。昨シーズン、マグデブルクよりフリーで移籍。元々はバイエルンユース出身なだけあって、足元の技術はとても高く、昨シーズンは第29節ロストック戦の途中より、8試合連続クリーンシートを記録しました。792分無失点は、カーンの802分につぐ無失点記録だとか。

 

 

GK 1 ミカエル・ラタイジャク(36)

ラタイジャクは昨季は全てのカップ戦でゴールを守り、第2キーパーという位置づけながらも、出た試合ではいつも、ブランクを感じさせない素晴らしいプレーでチームを助けました。今季もカップ戦は彼がプレーすることになりそう。頼りになるベテランGKです。

 

GK 34 レオン・ブリュゲマイヤー(21)

レオンは2013年にパダボーン・ユースからシャルケ・ユースに加入。その後、ヘルタのリザーブチームを経て、今季パダボーンに戻ってきました。

 

 

DF 2 ウーヴェ・ヒューネマイヤー(32)

ヒューネマイヤーの帰還は、全てのパダボーンファンにとって本当に嬉しい出来事でした。2013/14シーズンにキャプテンとして、チームをブンデスリーガ1部へ昇格させたヒューネ。一部に上がった2014/15シーズンも、最後までそのモラルの高さでチームを引っ張りました。フランクフルト戦での終了間際のゴールは一生忘れられません。こんな時間にCBのあなたがなぜそこにいるの???という素晴らしいゴールでした。
パダボーン2部降格後は、当時チャンピオンシップだったブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCへ、2.7Mユーロで移籍。ブライトンでもチームをプレミアリーグ昇格に導きました。プレミアではあまり出場機会はなかったものの、その人柄から多くのファンに愛されていました。そしてブライトンとの契約満了と共にパダボーンへ復帰。DFBポカール・インゴルシュタット戦では、2ゴールを上げてチームの1回戦突破に貢献。ゴール前のセンスの良さも健在でした。彼のプレーする姿を間近で再び見ることができて、本当に幸せです。

 

DF 13 ゼバスティアン・ションラウ(24)

昨シーズンはションラウの成長を楽しむ年でもありました。元々は中盤の選手ですが、バウムガルト監督によってCBにコンバート。最初は不安定なプレーもあり、なぜ本職のCBを使わないのだろうと、疑問にも思いました。しかしパスや攻撃に徐々に才能を発揮。シーズンが終る頃には、チームになくてはならない選手に成長しました。今季はヒューネマイヤーとのポジション争いもあり、おそらく厳しいシーズンが待っていますが、この競争をさらなる成長の糧としてほしいです。

 

DF 5 クリスティアン・シュトローディク(30)

タッカーことシュトローディクはパダボーンのユース育ち。2015年に一度はデュッセルドルフへ移籍したのですが、1年でパダボーンへ戻ってきました。移籍する前はポカも多く、肝心のところで信頼できない選手というイメージでしたが、キャプテンをつとめた昨シーズンは、しっかりと最後までついていく粘り強さを見せ、チームを精神的に引っ張りました。タッカーを見ていると、指導者や意識の持ち方で、選手はいくつになっても成長するということを実感します。

 

DF 30 レオン・フェッサー(24)

フェッサーは昨シーズン、バイエルンのリザーブチームから移籍してきました。192センチのDFで、なかなかトップでプレーする機会がないのが残念です。こちらは2月に練習見学した時の写真。

 

DF 3 ザッシャ・ハイル(19)

ザッシャはパダボーンU19から今年トップに昇格した選手。今季はリザーブチームに所属しているようです。

 

DF 12 フェリックス・へルツェンブルッフ(26)

ヘルツェンブルッフは左SBとして、昨シーズン序盤はスタメンとして出場しましたが、コリンズに徐々にポジションを奪われ、出場機会が少なくなりました。守備は安定しているものの、攻撃面での参加という点でやや物足りなさも。それでもDFBポカールのバイエルン戦で、対面だったロッベンやキミッヒ相手に、最後まで諦めないプレーをした姿は忘れられません。

 

DF 25 モハメド・ドレガー

フライブルクよりレンタル移籍のドレガーは、今のところ右SBのスタメンを確保。攻撃にもセンスの良さを見せ、同ポジションのベーダーには少し差をつけているかなという気がします。モーによる絵本読みきかせというクラブの企画でも、いい味を出しています。

 

DF 29 ジャミウ・コリンズ(24)

コリンズは昨シーズン初めに、無所属のテスト生としてパダボーンの練習に参加。実力を認められてクラブと契約を結びました。技術もあり身体能力も高い選手です。昨季は後半戦にかけて、ヘルツェンブルッフから左SBのポジションを奪い、今季もスタメンでプレー。この9月には、ついにナイジェリア代表にも初召集されたパダボーンの出世頭です。この先もどこまで伸びるのか、本当に楽しみです。

 

DF 34 トーマス・ベルテルス(31)

パダボーンで長くプレーしている選手も少なくなりましたが、ベルテルスはすでに7年目。昇格も降格もチームと共に経験してきました。シャルケのファンとしても知られ、以前インタビューで、フェルティンスアレナにも見に行っていると答えていました。今季からは選手であると同時に、U19のアシスタントコーチという役割もまかせられ、指導者としての道も歩み始めました。ディフェンダーですが、試合終盤になぜかパワープレー要員として使われることも多い不思議な選手です。

 

DF 33 ルーカス・ベーダー(23)

ベーダーもレヴァークーゼンから移籍して来て、今季で2シーズン目。右SBは彼の定位置と思っていたのですが、今季は新しく加入したドレガーにポジションを奪われています。しかしドレガーが出場停止だった第3節フュルト戦では、終了間際にベーダーがゴールを決め、引き分けに持ち込むなど、まだまだポジション争いでは熱い戦いを繰り広げそう。いつも明るくて、チームのムードメイカーでもあります。

 

MF 4 マッシー・ヴァサイ(30)

ヴァサイは昨シーズンは29試合に出場し、8ゴールを上げています。うち4ゴールがPK、直接FKも2つ決めています。プレースキッカーとしても、パスを供給する選手としても、実に質の高いボールを蹴ります。今季は残念ながら腰を痛めていて、まだ試合には出場できてないのですが、とても好きな選手(顔も~)。ピッチに戻ってくる日を楽しみにしています。

MF 7 マローン・リッター(23)

リッターはフォルトゥナ・デュッセルドルフからのレンタルとして、咋シーズンは29試合に出場。12ゴール6アシストと活躍、2部昇格への立役者となりました。フォルトゥナが1部へ昇格したことで構想外となったものの、パダボーンが契約するには移籍金が高過ぎ、去就が注目されていました。シーズンも始まった8月23日に、クラブはリッターを獲得したことを発表。すっかり諦めていただけにびっくり。クレシェとクラブの粘り強い交渉には本当に感謝しています。
小さくてふっくらした姿に見えますが、動きは俊敏で、とにかく労を惜しまずチームに貢献する選手です。ゴールだけではなく、チャンスメイクにもセンスの良さを発揮します。クレメントとは多少役割がかぶるので、バウムガルト監督がどのような使い分けをするのか、興味はつきません。

 

MF 8 クラウス・ジャズラ(28)

ジャズラも今季パダボーンに加入。シーズン終了前の4/27に、すでに移籍が発表。3部のハレッシャーFCではキャプテンを務めていました。今季のパダボーンには、キャプテンに任命されたシュトローディク以外に、このジャズラ、あるいは以前キャプテンだったヒューネマイヤーと、3人のキャプテンシーあふれる選手がいると少し話題になりました。第2節のレーゲンスブルク戦では、2部での初ゴール(そもそも2部でプレーするのはキャリアで初めて)を決めています。

 

MF 19 トビアス・シュヴェーデ(24)

シュヴェーデの移籍も比較的早い時点で発表されました。マグデブルクの主力で、まさかパダボーンに来るとは考えてもみませんでした。マグデブルクが彼と契約を延長するのかどうかは、その時点では不明だったので、マグデブルクのファンにとっては横からさらわれたような悔しさはあるかも。SDのクレシュによると、以前からシュヴェーデとは交渉していたようで、クレシェの仕事の早さにあらためて感心します。
左右どちらもこなせる選手で、試合中はそれほど長くない髪を後ろでお団子にしているので、少し生活に疲れた女性を演じるイタリアの女優のようだーなんて思ったり。なかなか素敵。

 

MF 21 フィリップ・クレメント(26)

今季、水を得たように活躍しているクレメント。私が見に行ったレーゲンスブルクとの試合でも、ミヘルからのパスをきれいに決めていました。それも含めてここ3試合連続でゴール。中盤のオフェンシブなポジションで、チームの中心として活躍しています。遅れて契約したリッターも同じような役割なので、どちらを使うか、監督としてもぜいたくな悩みに頭が痛いところかも。

 

MF 22 クリストファー・アントビ=アジェイ(24)

ジミーことアントビ=アジェイは、昨シーズンのパダボーンでは一番の驚きでした。レギオナルリーガのTSGシュプロックヘーベルからパダボーンに加入。全くの無名選手ながら36試合に出場し、8ゴール5アシスト。なによりも左サイドハーフとして36試合(うちフル出場19)でプレー。そのスピードと相手をかわすうまさ、ボールを扱う技術の高さで、パダボーンの攻撃の起点となり、チームの中心的役割を果たしました。イングランドあたりから引き抜かれないかというのが、いまのところ一番の心配。サポーターにはジミー、ジミーと声をかけられ、とても愛されています。

 

MF 24 オリヴァー・シンドラー(18)

オリヴァーもパダボーンU19から昇格してきた選手です。今季はリザーブチームでここまで3試合に出場し、1ゴール1アシスト。

 

MF 31 ベン・ツォリンスキ(26)

ツォリンスキは2016年にノイシュトレーリッツからパダボーンに加入。昨シーズンは34試合に出場し、10ゴール2アシストを記録しました。右サイドハーフで使われることも多いのですが、ツートップのFWの一人として出たヴィースバーデン戦では、2ゴールと大活躍。ミヘルとのコンビネーションもよく、点を取るときはわりと続けて取ります。今季は初スタメンだったボーフム戦でFWとして出場し、ミヘルの先制点をアシストしています。

MF 39 ゼバスティアン・ヴァシリアディス(20)

ヴァシリアディスは今季、3部のVfRアーレンからパダボーンへ移籍。アーレン・ユース育ちで、実家から離れて生活をするのは初めてだとか。昨シーズンはアーレンで24試合に出場したものの、今季はまだベンチ入りもままならない状況。ただテストマッチなどではフルで試されているようで、もう少ししたらチャンスも巡って来るかも? 才能ある選手なのでしっかりと育ててほしいです。このトム・ソーヤーのような見た目もかわいい。

 

ちょっと疲れたので、FWの紹介はまた次回。