SCPニュース#38 初めてのパラゴンアレーナ

行ってきました、SCパダボーンの新しいスタジアム、パラゴン・アレーナ。(旧スタジアムのヘルマン・レンス・シュタディオン訪問記はこちらを。『パダボーン対イエナ』

ドリッテ・リーガ第8節。対戦相手はバイエルンII。
相手がアマチュアチームだろうが、他のチームにとって、バイエルンをやっつけるというのはなかなか爽快な気分だったと思います。
ちょっと長くなりますがパダボーン小旅行レポ。

ケルンからパダボーンに行くにはハムで一度、乗り換えをします。ハムまではデュッセルドルフを経由するルートと、ヴッパータルを経由するルートがあり、今回私が乗ったのは、ヴッパータルを経由していくルート。こちらは多少高度があるのか、途中の駅は深い霧に包まれていました。なんだか幻想的。

パダボーンについたのは、11時半くらいだったので、街の中心地をしばらく観光。(こちらは別エントリーで後ほどアップします)

パラゴン・アレーナへは中心地からもDBの駅からもシャトルバスがでていました。ちゃんと『パラゴン・アレーナ行』となっています。だいたい10分弱くらいです。
シャトル・バスが出るなんて、やっぱり前のスタジアムとはだいぶ事情が違ってますね(前は路線バスだけだったと思う)
敷地はかなり広く、スタジアムのそばにスタジアムの数倍はありそうな広大な駐車場と、その奥には今年からSCPの胸スポンサーになった『Finke』の巨大な店舗が。ちょっとしたSCPパークといった雰囲気です。(追記:ちなみに『Finke』のオーナー、ヴィルフリート・フィンケはSCPの会長でもあります)

こちらはチケット売り場。私はeventimで前売りを買っていったのですが、最初のうちこそ7000人くらいしか入らなかったアレーナも、このところだいぶ動員も増え、徐々に街の人たちのチームへの期待が高まっていくのが感じられます。

 

SC Paderborn 07 – Bayern München II 2:1 (2:0)

【Tore】
1:0 Löning (17.)
2:0 Löning (44.)
2:1 Sikorski (73.)

【SC Paderborn 07】
K. Jensen – Gonther (59. Krecidlo), Holst, Mohr, Halfar – Krösche – Je. Wemmer (70. Brandy), Alushi, B. Lindemann – Löning (57. Kumbela), Güvenisik

【Bayern München II】
T. Kraft – Schütz, Saba, G. Niedermeier, Stierle – Badstuber – Müller, Ekici (83. Duhnke), Stier (46. Benede, 80. Rieß) – Yilmaz, Sikorski

バックスタンドからメインを見たところ。青と黒のせいか、なんとなくガンバを連想します。

こちらはゴール裏。

SCPのゴール裏の応援って、こう一般のファンから浮いていて、すごく温度差があるんですね。それはツヴァイテにいたころからそんな感じで、本人たちは頑張ってウルトラ気取りなんですが、どうもがんばりすぎてある意味、失笑対象になっているというか。
パダボーンという街の印象はおっとりしている感じで、先鋭化した応援があまり似合わないのです。(なんとなく空回りしていたころのジェフと似ている)
実はこのちょっとのんびりしたスタンドの感じが気にいっています。こういう良い雰囲気は残したまま、さらに熱い応援へと変わっていくのが理想的。そのころにはパラゴンアレーナももっとホーム感が出てくると思います。(なんかフクアリができたころのジェフの歴史をトレースしている気もして、やっぱり気になるわ、このチーム)

試合は、ケルン対シャルケより面白かった(汗)
バイエルンIIは個人のスキルが高く、サイドを使って、きっちりとお手本のような攻撃をしてくるし、対するSCPは10番のギューフェ二シュクがとにかくスピードのある選手で、スペースを使ってどんどん前へとボールを運ぶ早い展開は、見ていてかなり面白かったです。SCPはツヴァイテにいたころより、サッカーの内容は本当によくなっています。
あと、実際にスタジアムで見てすごくよかったのがクレーシェ。中盤の底で運動量とポジショニングで、攻撃の起点&相手攻撃のつぶしをこなしてました。(今のシャルケはここが機能してないからなあ・・・)

こちら18番がクレーシェ。キャプテンでもあります。となりは左SBのハルファー。

SCPの先制点は17分。ギューフェ二シュクが打ったシュートをバイエルンのDFが処理ミスして、そのボールをヴェマーが拾ってパス、レニンクが決めます。

さらに、前半終了間際、ギューフェ二シュクのパスからレニンクが2点目。これも素晴らしいシュートですー。バイエルンは特に前半、守備がちょっとひどすぎた感じですね。

後半に入って、バイエルン6番のBadstuberがヴェマーに対してタックルに行き、これでヴェマーがけがをして交代。このあたりからちょっとバイエルンに押し込まれるようになります。
74分には、バイエルンのFKからヘディングでシコルスキーがゴール。これはきれいなゴールでした。

ギューフェ二シュクはこの日、3回惜しいシュートがあったから、それを考えるともっと点差がついていてもおかしくなかったかもしれない。
ちなみに試合のハイライトはWDRにあります。

バイエルンはトップの試合でも出たりしているトマス・ミュラーが非常によかったです。こちら21番の選手で最初は右サイド。
途中、選手交代があったあと、監督の指示で左サイドにポジションを替えてました。

ただ、試合としてはSCPの、バイエルンには負けたくないという気持の感じられる試合で、迫力は圧倒的にパダボーンの方がありました。
ほんとに現在のチームの雰囲気は最高。このまま首位を突っ走ってほしいです。