すでにニュースなどで報道されているクラニーの記者会見の音声が、SchalkeのPodcastにアップされています。
- 『Pressekonferenz von Kevin Kuranyi nach seiner Flucht vom Nationalteam』 at Schalke Podcast
Podcastを聞きながらディクテーションして、ほぼ終わった時に、Bildに全文がアップされていることがわかり、どどっと疲れて、人生が一瞬いやになりました。とほほ。
まあ聞き取りの勉強になったからいいか。(あと、Bildのはちょこちょこ単語が省略されてる)
音声で聞くと、最後にシャルケ04に対して自分のすべて出すというケヴィンの発言のところで、聞いている自分までちょっとエモーショナルになったので、ドイツ語がわからなくても、よかったら聞いてみてください。(7分40秒くらいから)
ケヴィン、どこまでもついていくよ!
記者会見の全映像はこちらにもアップされています。
監督(レヴ)とはすでに電話で話しをした。この3年間に、一人の人間として、選手として、感じたこと、経験したことを彼に話した。
もちろん、世界中の誰もが間違いをしたことがあるだろうし、またはやってしまうと思う。
ぼくを理解してもらうには、そうするように人が試みてくれないといけないかもと思っている。
ぼくは選手として、いつも自分の仕事でできることはなんでもしよう、正しくあろうと試みてきた。自分のチームだけでなく、代表チームでも自分のすべてを与えようとしてきた。
ぼくのことをよく知っている人たちは、ぼくがどんな人間か知っているし、途中で家に帰ってしまうということがぼくらしくないとわかっている。
でもこれは非常に難しい状況だった。なぜならぼくはすべてを一緒に見てきたからだ。(お兄さんのこと?よくわかりません)
ぼくたちはワールドカップのとき、家にいた。ケヴィン・クラニーはそこにはいなかったんだ。
ぼくはユルゲン・クリンスマンのときもすべてを出してきた。たくさんのゴールも決めた。残念ながら、大きな大会であり、選手なら、ぼくのように誰にとっても大きな夢であるワールドカップでのプレー。ぼくはそこにいなかった。
あまりにたくさんのカメラと、たくさんの報道陣だ。
ぼくは昨日、スタジアムから出ていくことを決めたときには、今日のようなことになるとは思わなかった。ここにいて、経験しているすべてはぼくにってつらいことだ。どこかの奇妙な世界にいるかのようだ。
ぼくは選手として、自分が成し遂げてきたこと、自分のクオリティ、ゴールを決めたかどうか、ひどいプレーをしたかどうか、いいプレーをしたかどうかをわかっている。
ぼくは自分を評価することができる。多くの人が昨日のことでいろいろ言い、ぼくの決断を批判しているけど、ぼくはすべてを受け入れている。
そしてすべての人、レポーター、ファンが自分の考えをもつ権利があると思っている。でも、誰もぼくの体、ぼくの考え、ぼくの心理に突っ込んで、それがいかにぼくにとってひどいことだったか知ろうとしない。たくさんの、ほんとにたくさんのことが一度にやってくるんだ。
今まで、ぼくは自分の人生を後悔していない。ぼくは神が与えてくれた才能と幸運で、サッカー選手として、たくさんのことを達成してきたし、大きなクラブでもプレーさせてもらっている。素晴らしい家族がいる、友達もいる。
これはつらいことだった。
だけどすでに言ったように、これはぼくのした決断だ。ぼくは完全にそれに対しコミットしている。ぼくはただ行ってしまった。なぜなら人間として感情的にそれがベストだと思った瞬間だったからだ。
誰もが自分の考えを持っていると思う。ジャーナリスト、ファン、人々、監督。だけど、ぼくは自分のサッカーのキャリアにおいてなにかしらの問題をもったことはなかったと思う。監督とも、報道陣とも、選手とも。ぼくはいつもそうしようとしてきた。争いごとだかどうかはどうでもよく、ピッチの中や外で理解できないかどうかも関係なく、ぼくはみんなを理解するように試みてきた。
そして、どうにかしてぼくをひとりの人間として理解してもらうことも望んでいる。
その夜には辞めてしまうつもりだったことや、ただ去ってしまったことなど、チームには申し訳ないことをした。
代表チームではいつも気持ちのいいものを感じていた。
ぼくは代表チームで多くのことを達成したいと思っていた。チームのこの先の成功を願っている。土曜日はとてもいい試合だった。残念なことにぼくは半分しか見てないけど(笑)
でもぼくにはそれで十分なほどよかった。そしてだからこそ勝った。
そしてぼくのことを信じてくれているすべての人に感謝したい。
監督、チームメイト、家族。今日までぼくを支えて、助けようとしてくれたすべての人に感謝している。
ぼくは昨日、家に来てくれたマネージャー(ミュラー)ともいい話し合いができた。ぼくのアドバイザーでもあるKarl-Heinz FörsterとRoger Wittmannも一緒だった。
そしてぼくは家族と共にいた。見ての通り、ぼくの父だけはどうしてこんなことをしたのか理解できてないみたいだね。彼のインタビューで気がついたんだけど。(Expressにケヴィンのお父さんのインタビューがあります)
ぼくが感じることができるのはただ、ぼくがこの決断をしたということだ。それが間違っているかどうか、ぼくにはわからない。
ただすべてを話したと思う。ぼくを個人的に知っている人はみんな、ぼくがすべてを受け入れて、立ち直ろうと戦うことを知っている。
ぼくのすべてをシャルケ04のために出すつもりだ。
できることをすべて、チームの成功のためにするつもりだ。
これですべて話したと思うけど、なにか忘れているかな。わからないな』
うう、疲れた。(ディクテーションでエネルギーを使い果たしたという話も・・・。あほや)
やっつけ仕事、ご勘弁ください。明日もう一度チェックして、間違っていたら直します。
ちなみにMoritz.Bさんが、ケヴィンがスタジアムから去って行った理由について、前のエントリーのコメント欄で情報を書いてくださっています。(ありがとう!)
合わせてご参照ください。
Kameさん、そしてMoritz.B さん、しょーちゃん、
ドイツ語のニュースや彼の言葉を、
ちゃんと彼のことを分かってくれている人に紹介してもらえたことに
心から感謝しています。
Kameさんが聞きとったケヴィンの言葉を読みながら、
記者会見の映像を見て、表情の動きを追っていたら、
本当に切なくてたまらなかったです。
彼が取った行動は、その時ほんの少し魔がさしてしまったせいかもしれないけれど、
今はそれをちゃんと自身で受け止めて責任を取ろうとしているのに泣きたくなりました。
ミュラーがいち早く彼をかばい、彼の代わりに非難コメントを出してくれて良かったです。
チームがしっかり彼を守ってほしいと思います。
あとは私たちファンがちゃんと支えてあげなくちゃですね。
しかしあまりにも重たいですね。
これをケヴィンやシャルケに対して特に思い入れのない人たちに
あれこれいじられるのかと思うとやりきれないです。
kamecaveさん、訳してくださってありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
また
私の知っている少ない情報でも、
皆さんのお役に立てたと知って、とても嬉しく思っています。
ケヴィンのことは、
辛すぎて、やりきれなくて、ちょっと今は冷静に話すことができません。
また改めて、お伺いします。
>のもんさん、
リンク、ありがとうございます。
なんかもう、時間をおくと余計にずしーっと来てしまい、精神的に疲れました。
記者会見を見ていると、彼の気分に同調してしまうんだと思うんですが、あれだけ言葉以外でも多くのことを見る人に感じさせる記者会見というのは、本当にこうやり切れないです。
チームもサポも、彼をしっかり支えると思うし、自分のとった行動を、ちゃんと見つめて話すことのできるケヴィンは、きっと大丈夫だと思っています。
確かに今は他からあれこれいじられたくないですね・・・。
時間がたてばニュース性は薄れていくことだとは思うけど。
>Moritz.Bさん、
いろいろ情報を教えていただいて、本当にありがとうございます。
背景を知ると、ますます彼の苦しかった状態を想像して、さらに心が痛みますね。
Moritz.Bさんの心中、お察しします。
ケヴィンがプレーする姿を見れば、少しづつ、見る側の気持ちも落ち着いてくるのではないかと思っています。
残念なことにはかわりないけど、いつか代表の方から彼が必要だと言わせるくらい、プレーで見せてほしいです。
また、落ち着いたら遊びに来てくださいね。(私もちょくちょく読ませていただいてます)
kameさん
和訳お疲れ様です。
彼の気持ちを考えた素敵な訳です!1++++の出来ですね!
PKの中継を見てうるうる、kameさんの訳を読んでまたうるうるしてます。
ほんとに、状況のわからんやつには、あれこれいじられたくないですね。
ただ、彼を個人的に知っている人たちは彼を擁護しているのが救いです。
マガトも、かなりケヴィン寄りのコメントを出してますし、ビアホフも思ったほどキツいコメントを出してないので、意外に思いました。
今日はケヴィン、トレーニングに出てるかなぁ。
>しょーちゃん、
おお、1++++の神採点(笑)
マガトの、ケヴィン寄りのコメントも見ました。
ビアホフはまだ見てないけど、擁護してくれる人たちがいるというのはほんとに救いに思えますね。
Focusにもケヴィンを擁護する記事がでていましたが、ケヴィンの代表での扱いが不当だったと感じている人がけっこういるということですねえ。
なんか今日は代表戦を見ても、楽しめなかったなあ・・・。