チームが危機に陥った時に、いきなり現われてゴールを決めて、チームを救ってくれるヒーローのような選手。
もうベニー・ヘヴェデスは私にとってそういうイメージです。
HSV戦でもそうだったし(あのときは同点だったけど)、U21のプレーオフでフランスを破り本戦出場を決めた時もそう。
なんというか、素晴らしいヘディングだったよお。ベニー、かっこよすぎる。
【Tore】
1:0 Höwedes (48., Kopfball, Vorarbeit Farfan)
【FC Schalke 04】
Neuer – Rafinha, Höwedes, Bordon, Westermann – Jones – Rakitic (60. Engelaar), Kobiashvili – Farfan (83. Sanchez), Asamoah, Halil Altintop (46. Kuranyi)
【Werder Bremen】
Wiese – C. Fritz, Mertesacker, Naldo (74. Niemeyer), Boenisch (66. Pasanen) – Baumann – Frings, Tziolis – Özil – Rosenberg (83. Harnik), Hugo Almeida
試合球のプレゼンターを務めたのはやり投げのドイツ代表選手・シュテフィ・ネリウスさん。アテネ五輪の銀メダリストだそうです。DFLも協力している『Sportler für Sportler』という、アスリートを支援する基金プロジェクトの一環だったみたい。(詳しくはブンデス公式(ドイツ語)へ)
Nordkurveには長い横断幕がでているのが見えました。そのときは読めなかったけど、あとで調べたら、書いてあったのはエルンストへのメッセージでした。ううっ。
『3,5 Jahre Kampf auf dem Rasen statt Gerede in der Presse – Danke, Fabe!』
(『3.5年の間、プレスへのおしゃべりのかわりに芝の上で戦った - ありがとう、Fabe』・・・みたいな感じでしょうか?)
シャルケのチーム状態がよくないことにすごく気を取られていたけど、よく見たら、ブレーメンも今期はほんとに調子があがらないですよね。これが昨年のリーグ2位と3位のチーム同士だなんて、なんだか信じられない。
試合前、ちょっとだけ恐れていたのは、去年の対戦のように、ブレーメンにぼこぼこにされてもなお、ルッテンが解任されなかったりしたら、どれだけサポからの批判がMAXになるだろうかということでした。去年、スロムカはブレーメン戦の後で解任されちゃいましたもんねえ・・・。
ただ、ハノーファー戦は見てないんですが、チームとしての闘志のようなものは感じられたと聞いたのでその一点に希望を持とうと思っておりました。うは、始まる前から超ネガティブ。ははは。
始まってからしばらくはブレーメンのゴール前でいい形を作られる時間が長かったように思います。
まず6分にCKからナウドのヘディングは思い切り枠の外をはずれていきます。
この日は、ほんとにセットプレーで合わせているのがナウドだけで、しかも見事なくらいはずしまくっていたのが本当に助かりました。さすがに最後の方はちょっ、またナウドかよ、と笑ってしまったけど。
べーニッシュがぐぐっと上がって行っても、適当クロスで助かったりとか、ローゼンべリのシュートをノイアーが好セーブしたりというのもあったけど、なんだか最初のうちはいつもほど攻撃の迫力がなかったぞ、ブレーメン。今季、あんまり見てないから何が原因でここまで不調なのかわからないけど・・・。
あ、でも14分くらいに、フリッツがハイコとのマッチアップで倒されたまま、根性でパスを出したシーンは、うまーと思いました。
ただ全体を通してフリッツもあまり生彩がなかったような・・・。
シャルケは前半は単発ではそこそこ攻め上がることもあるのですが、どうにも続かない感じでした。
30分くらいか、ハイコのパスからアザモアがクロスをあげ、最後はファルファンがシュートに行くところで、べーニッシュに先に入られてしまい、結果としてCKになってしまったのはなかなかいい感じだったなー。
さらに、初めは右にいたと思うんだけど、左からのFKの流れでそっちにいたラキティッチが、ブレーメンの選手ふたりをドリブルでかわして、シュート。それをヴィーゼが防ぐという場面はかなり盛り上がりました!
いやー、ラキティッチのああいうプレー、久しぶり。
それにしてもべーニッシュは相変わらず荒いぞ。イエローは1枚しか出なかったけど、もう1枚出てもおかしくないくらい、カニばさみまくっていました。ちょっとむかつくー。
後半になってケヴィン登場。ハリルと交代。
この日のハリルはいたの?というくらい存在感がなかったのですが、45分でボールタッチが8回という数字にもそれが表れてます。やっぱり普段ならケヴィンがやっているセンターのポジションが、いかに大変かということだと思うんですが・・・。
48分、ファルファンのFKから、ベニーのゴール!!!
後ろからぐぐっと来て、相手DFを押さえつつ、力強いヘディング。ほんとうまいなあー。
セットプレーからの得点については、すごく自信を持っていますよねー。
得点をあげてからはシャルケはいい感じにパスが通るようになりました。
ただそれも長くは続かず、エズィルにエリア内でスルッと抜かれ、最後、ローゼンべリにシュートを打たれたのを、ノイアーがセーブなど、危ない場面もありました。
さらに、何度かセットプレーを相手に与えてしまいます。ま、そのたびにナウドが笑わかせてくれたんだけど、心臓に悪いです。
終了間際の85分には、ケヴィンの素晴らしいパスからハイコが決定的なチャンスを作るのですが、ゴール前でパスしようなんて考えてしまい、自らチャンスをつぶしてしまいました。(ま、相手のハンドくさかったけど)
ハイコ、『いのちだいじに』なんて考えなくていいから、『がんがんいこうぜ』で、お願い。
はー、ロスタイム3分も長く感じたー。とりあえず勝ててよかったです。
試合後にケヴィンがファルファンの頭をぐりぐりしてじゃれあっていたのが楽しそうでしたー。エズィルとベニーはさらっと握手して終わりって感じだけど、ベニーが満面の笑みだったのが印象的。
ところで、これ、試合前の写真だと思うんですが、ハイコがもっているカップは『Revier-Fußballer des Jahres 2008』(ルール地方における2008年フットボール選手賞)を受賞したからのようです。おめでとう、ハイコ。
あと、もうひとつ気になるニュースは、このブレーメンとの試合においてボルドンが左手を骨折してしまったこと。
勝ったとはいえ、まだまだ心配なことだらけ・・・。
ハイコの表彰はウォーミングアップの前に、早くチームに加わりたくて落ち着きの無いモゾモゾ状態で行われました。これはどうやらルール地方のサッカーチームの監督達の投票で決まるらしく、ハイコは大差をつけて1位だったそうです。おめでとう!
さて、この試合は「今シーズンのがっかり1位決定戦」てな感じで、前半はまさにそれにふさわしい物でした。後半ベニーの得点が無かったら、どうなってただろうなんてことは考えないで、単純に勝利を喜びたいです。kameさんの言うとおり、困ったときに助けてくれるヒーロー!HSVとフランス戦はまだ記憶に新しいですよね。
この試合で感じたことは、ケヴィンの存在。後半彼が入ることでFWにぐっと攻撃性がでました。ああ、ハリルじゃだめなんだと、思いました。この試合で彼の重みに気がつかないバカもいますが、いったい誰が彼の代わりをするのか教えてほしいものです!
そして、マヌ。今シーズンはコンスタントにいい状態で、この試合もいいセーブを見せてくれました。ケプケが来てたらしいけど、これで2試合連続マヌを見てたことになります(まあ、エンケとヴィーゼも見てたかもしれんけど、汗)
ファベへの横断幕は、アレナでは後ろからなんで何が書いてあるのかわからず、帰宅後知りました。
おお!泣かせくれるじゃないかUGE! PCの前で一人うるうるしてました。
ボルドンの骨折は手の甲なんで、復帰は比較的早いんじゃないかと勝手に思っています。お大事に。
>しょーちゃん、
ハイコはそんなモゾモゾ状態でも、なんというか『いい人』なので、素敵な笑顔を見せてくれますねー。
しかし、ルール地方の監督さんたちいいセンスしてます。ハイコみたいな選手、どこのチームもほしいだろうなあ。
「今シーズンのがっかり1位決定戦」
うはは。じゃあがっかり1位はブレーメンということで。ほんとに両チームともどうしちゃったんだろ。
ベニーのヒーローっぷりだけでもうこの試合はOKとしたいです。
今は着実に勝ち星をつみあげていくことに専念してくれれば・・・。
ケヴィンはああいう風に投入されるとほんとに彼の重要性が際立ちますよね。
いるといないとでは大違いなんだけど、叩く人がわからん。ハリルもちょっと気の毒だったけど、あのポジションはケヴィンを見て、しっかり学んでほしいです。
ケプケ、来てたのね。確かにエンケ&ヴィーゼかもしれませんが(ははは)、しっかりいいところを見せていればきっと呼ばれる日も来るでしょう。(・・・というか呼んでほしいー)
エルンスト、横断幕見てくれたかなー。サポはあれを見てうるうるしてるけど、実はエルンストはケロッとしていたりして(笑)
ボルドン、ほんとにお大事にー。
ハリルは確かに気の毒かも知れんけど、ラウテルンでセンターだったし、ゴールを量産してたんだから、もうちっと存在感をアピールしないと・・・ね。
>実はエルンストはケロッとしていたりして(笑)
これ、ものすご~くわかる気が・・・(爆)
>しょーちゃん、
そういえばラウテルンのときは、もっとぎらぎらとしてましたねえ・・・。
ラウテルンとバイエルン戦で見た時は前線にひとりぽつんといて、それでも数少ないチャンスをものにしてました。
あのチームで点が取れていたんだから、確かにシャルケでもやってもらわないと・・・。がんばれー。