2011/12 EL 準々決勝 1st Leg : シャルケ対ビルバオ

早朝、眠い頭でライブで見た時と、家に帰ってきて再放送で見直した時とでは、ずいぶん印象の違う試合だなあと思いました。
朝見た時は、ステフェンスの選手交代により攻撃的になりすぎたのが敗因で、ボロボロに負けたと思ったのですが、ちゃんと見直したら点差はついたけど、本当は引き分けあたりが妥当な試合だったのかなという気になりました。
つまりあんまり負けたという気分にはなっていないのです。

じゃ、なんで負けたのかというと、いろいろ要因はあると思うのですが、お互いに4-2-3-1で始まった試合が、後半ビルバオが3-4-3に変え、それに対しシャルケも選手交代でうまく対応したのですが、攻撃時には4人が前に走り込み、守るときには5バックになる相手に最後まで局面で数的優位を作られたままだったことかなあ。
決してシャルケ側の守備がおろそかになっていたことで、相手が多くいるように見えたわけではないのです。

そういえばビエルサって3-4-3の人でした・・・ということを、この試合の後、2010年W杯のチリ代表の試合を録画で見直して思い出したのでした。

シャルケは後半開始から押し込まれていた時間帯にホルトビーとフラドを入れたことで、ゲームを押し戻すことができ、ラウールの2点目も生まれました。ここまでのステフェンスの対応はよかったです。
そしてラウールのゴールはどちらも素晴らしかったー。
1点目は内田からのニアへのボールを決めたもので、これはあそこへパスを出した内田も良かったと思います。
2点目はラウールならではの本当に素晴らしいシュート。これが決まった時は勝てるかなーと思ったのですが・・・。

失点のうち、2失点目のジョレンテのゴールも彼の能力の高さを証明するものでした。
後半からメイン側のコーナーキックは交替で入ってきたイバイがずっと蹴っていたけど、すべてニアでしたね。おそらくシャルケのセットプレーではニアを狙えということが指示されていたのかも・・・。もともとセットプレーの守りには危ういもののあるチームですし(汗)。

シャルケはツキにもちょっとだけ見はなされていて、ヒルデブラントの怪我により、交代カードを1枚使わざるを得なかったこと、終盤のフンテラールのシュートがまたしてもポストに当たってしまったこと、後半になって審判の笛が急にナーバスになったことなどが少し残念でした。
センターバック二人が若く、DFラインにリーダーがいないことも、最後に押し込まれたときに耐えきれない要因かなという気もします。(経験があるといってもメッツェルダーは微妙ですが。はは)

ヒルデブラントは肘の腱を痛めてしまったようで、シャルケ公式によるといつごろ復帰できるかは未定のようです。
ただし、長いこと怪我で不在だったウンナーシュタルがチームに復帰。すぐにプレーできるかどうかはまだわかりませんが、多少は心強いかな。
ティモの怪我でショバーが後半からゴールを守りましたが、彼が公式戦でプレーするのは2009年以来のこと。控えキーパーはいつでも準備はできているとはいえ、このような試合でいきなりプレーすることは彼にとっても大変だったと思います・・・。
それにしてもシャルケのGKの怪我はほんとに異常。一度お祓いをするべきかも。

セカンドレグはアウェイゲームというのがちょっと厳しいですが、ビルバオは決して勝てないチームではないなという気がしました。
ラウールのハットトリックで3-0での勝利をお願いします!

Europa League, 2011/12, Viertelfinale
FC Schalke 04 – Athletic Bilbao 2:4 (1:1)

【Torschützen】
0:1 F. Llorente (20., Rechtsschuss, Ander)
1:1 Raul (22., Linksschuss, Uchida)
2:1 Raul (59., Linksschuss)
2:2 F. Llorente (73., Kopfball, Ibai)
2:3 de Marcos (81., Rechtsschuss, M. Susaeta)
2:4 Iker Muniain (90. + 3, Rechtsschuss, M. Susaeta)

【FC Schalke 04】
Hildebrand (46. Schober) – Uchida, Papadopoulos, Matip, Fuchs – Höger (55. Holtby), J. Jones -Farfan, Raul, Draxler (55. Jurado) – Huntelaar

【Athletic Bilbao】
Iraizoz – Iraola, Javi Martinez, Amorebieta, Aurtenetxe (70. Inigo Perez) – de Marcos (84. Ekiza), Iturraspe, Ander (46. Ibai) – M. Susaeta, F. Llorente, Iker Muniain

えっと、ここからはシャルケを応援している者としていかがなものか・・・というビエルサ萌え話(汗)。
久々に見るビエルサは記憶よりはかなりふっくらしていたけど、やっぱりいいわ、この人・・・と思ってしまいました。
2010年W杯のビデオを見直したところ、倉敷さんがビエルサの紹介をしていました。彼はどんな試合の前でもまず必ずピッチコンディションを確認するそうです。
フェルティンスの芝はやわらかくて踏み込みが深い感じに見えましたけど、どんな感想を持ったんでしょうねえ。

こちら試合後の記者会見映像。
何を言っているかよくわからないけど、この下を向いてもそもそしゃべる感じがたまりませんなー。



 

2011/12 EL 準々決勝 1st Leg : シャルケ対ビルバオ」への2件のフィードバック

  1. 下馬評ではビルバオ有利とのことでしたが、そんなに強いとは感じず互角に戦っていたし、ラウールの2点目が決まったときは勝てる!と思ったので、なぜ負けてしまったのか?もったいない試合でした。
    内田選手のウイニングイレブンという表現、かめさんのブログで理解できました。

    >ビルバオは決して勝てないチームではないなという気がしました。

    アウェイでの3点差以上の勝利もちろん厳しいですが、私も選手の気持ちさえ萎えていなければ勝ち進めると思っています。
    まずは今夜のホッフェンハイム戦ですが、セカンドレグ後『やっぱりやってくれた!』と喜びたいですね。

  2. >みっきーさん、
    ですよねえ、なぜ負けたのかいまだによくわからない・・・。
    やっぱり取るべき時に点は取っておくべきでしたね。
    あと、取れそう!と思ったから余計に前がかりになってしまい、バランスを崩したのかも。

    なるほど、ウイニング・イレブンって表現面白いですね。
    CLよりもヨーロッパリーグの方が、いろんな個性的なチームと対戦できるので、彼にとってはいい経験だったのではないかと思います。
    (でもザックのもとで3-4-3も経験しているから、彼が一番よくわかっているはずだよなあとは思ったけど)
     
    ま、つぎ、アウェイでがんばりましょうー!

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