ヴェスターマン『ワールドカップで優勝したい』

FIFA.comのサイトにハイコ・ヴェスターマンのインタビューが掲載されています。
例によって適当にまとめてみました。
先週末(12日)のものなんですが、長いのでえらく時間がかかってしまいました。英語版もあるんだけど微妙にいろんなところが省略されてるのよね。

Q : ハイコ、膝の怪我はその後どうですか?

A : 日に日に良くなっているよ。辛抱しなくちゃいけないんだけど、僕には簡単なことではない。自分のキャリアで初めての大きな怪我なんだ。その前は8年間ずっとプレーできていた。今は、できるだけ早くコンディションが戻るようにと願っているよ。

Q : ドイツはワールドカップに備えて、3月3日にアルゼンチンと試合を行いますが、そのときまでにプレーできるようになっていると思いますか?

A : そうであれば素晴らしいだろうね。ただ、試合までほんの2、3週間だ。すべてがうまくいけば、ぼくはそのときにはフィットしているはずだけど、その前にブンデスリーガでプレーするかどうかはまた別の話だ。だから、アルゼンチン戦についてはいまのところ何とも言えない。

Q : あなたはキャプテンとして、シャルケのリーダー格の一人ですが、チーム内での自分の役割についてどう考えていますか?

A : この2年間はそこを伸ばそうとがんばってきた。この役割を通じて、チームをまとめる義務があると感じている。ぼくたちは大所帯なので簡単な仕事ではないけど、とりわけ、助けが必要な若い選手に手を貸すよういつも努めているよ。監督とは気質が合うので、それでたぶんぼくを選んだのだと思う。だからといって、自分を特別な選手だとは全く考えていない。それは確かだ。

Q : おっしゃったように、シャルケには若い選手が多いです。それでも今シーズンは上々で、現在3位につけていますね。成功の秘訣は?

A : まずシーズン初めにぼくたちにとってよかったのは、気負わずに試合にのぞめたこと。それが若い選手にはすごく重要だった。これまでのところポイントもたくさん取っているけど、あまり予期してなかっただろうね。ただ、取れるものは全部取らなければいけない。少ないチャンスはほぼものにしてきたよ。ぼくたちはブンデスリーガでもっとも効率の良いチームだね。

Q : 昨シーズン、 ヴォルフスブルクをタイトルに導いたフェリックス・マガトがこの夏から監督とマネージャーになりました。彼はどんなタイプの監督でしょうか?

A : 彼はいつも勝ちたいと望んでいるし、とても野心が強い。それを毎日、チームにも伝えようとする。これまでのところとてもうまくいっている。ぼくたちはたぶん全てのリーグで一番コンディションの良いチームだよ(笑)。だから終了間際になって得点をあげることが多いのかな。ピッチから離れても、何よりも規律を考えて彼は動いている。時間に遅れるなんてぼくらにはできないよ。

Q : シャルケは今3位で、トップのレバークーゼンとは3ポイント差です。今シーズンのクラブの目標は何でしょう。

A : ぼくたちはインターナショナルな大会に手が届く良い位置にいる。ぼくたちと6位のギャップは広がっているけど、ここでやめようとは思わない。安穏としてはいられないね。ぼくたちはいつも高く集中を保たなければいけない。これまでのところ、試合ごとにいろいろ考えてよくやってきた。レバークーゼンとバイエルンはもっと良いチームだし、ぼくたちはまだマイスターについては話せない。もちろん、ファンはタイトルを夢見ているだろうし、それは素晴らしいことだね。でも選手は現実的でなければいけない。

Q : あなたは4バックのどこでも、また中盤でもスタメンでプレーするような万能な選手ですが、どこのポジションが一番好きですか?

A : ぼくはなにがあっても退屈するってことがないだろうね(笑)。 好きなのはセンターバック。でも4、5回そこでプレーしただけで、チームメイトの怪我があったので、それ以外の中盤か左サイドバックをやってた。センターバックはぼくの一番好きなポジションだ。代表でもそこでプレーしている。

Q : ドイツ代表チームに関して。クラブでいろいろなポジションをやっていることは、代表チームで有利、または不利だと思いますか?

A : レヴはぼくがいろいろなポジションでプレーできることを知っている。それについてぼくたちはすでに話したことがある。ぼくの一番のポジションはセンターバックだ。代表にはサイドバックにいい選手がいるので、そこで起用されるとは思っていない。ドイツ代表でペア(メルテザッカー)と一緒にプレーできて幸せに思うよ。

Q : あなたはディフェンスの選手としては得点力があるし、いつも重要なゴールをあげています。そのゴール感覚はどこからくるのでしょう?

A : 今シーズン、ぼくは大きなチャンスをたくさん無駄にしてしまったので、得点力があるとは言えないな(笑)。ユースのころはフォワードだったんだ。たぶん、その遺伝子がまだあるんだろう。ぼくは両足使いだけど、それは早くから練習したからで、とても大切なことだよ。前に出た時は、ただゴールをあげるよう心がけている。

Q : この夏、南アフリカでワールドカップが開催されます。あなたにとってどういう意味がありますか。

A : ワールドカップやユーロは当然ながらぼくのキャリアのハイライトだ。今、ぼくはワールドカップのためにがんばって、クラブでもトップの成績をおさめるよう努めている。もちろん南アフリカで大会が開かれることも楽しみにしているよ。

Q : ドイツはケープ・コッドでセルビア、ガーナ、オーストラリアと当たりますが、最初にこのグループ分けを見たときどう思いましたか。

A : 大きな大会では楽なグループというものはすでに存在しない。ワールドカップに出場するチームはすべてサッカーを知っている。どのチームだって勝つことができるんだ。たとえぼくたちがグループの中で抜けているとしても、すべての試合を軽く見ることはできないだろうね。

Q : ドイツ代表の大会での目標は?

A : ぼくたちの目標は優勝だ。ベスト16や8ではない。ぼくたちが最後に勝つかどうか、そのうちわかるだろう。

Q : ドイツがワールドカップで4度目のタイトルを取るには、何が一番大切な要素だと思いますか?

A : 全てがぴたりとかみ合わないとね。まず最初に、フィットネスのためのトレーニング・キャンプをやって準備を整えるんだ。この期間がとてつもなく重要だ。ぼくたちはユーロのときも良い準備ができた。チームとしての一体感はいつも素晴らしい。これもぼくたちにとって大きなプラスだね。それによって大会に向けたチームとして良くなっていく。

Q : アフリカ大陸で初めてのワールドカップです。大会全般についてどんなことを期待しますか?

A : いろいろ言われているけど、ぼくは全然心配していない。南アフリカは安全には気を使っているだろう。ぼくたちは多様な文化の素晴らしい大会を経験するだろうね。楽しみだよ。

Q : ドイツの対抗馬になるのはどこだと思いますか?

A : アフリカのチームは良いだろうね。数ヶ月前コートジボワールと対戦した。とても強いチームだった。だが、ぼくはブラジル、アルゼンチン、イングランドという、過去の対戦でも最も強かったチームのどれかだと思うよ。

 
Kickerによると、ハイコはカムバックに向けて順調に仕上がっており、BVBとのダービーでの復帰が目標だと言っています。ハイコ、待ち遠しいよー。

 

ヴェスターマン『ワールドカップで優勝したい』」への2件のフィードバック

  1. うぉ~ハイコ!かっこえぇ~!

    まずは和訳お疲れ様でした。
    長いインタで、ハイコの近況などもわかってとっても嬉しいです。

    WMの目標を優勝と言ってのけるとことか、代表チームのメンバーに絶対に入ると思って話してるようですが・・・。
    私達もそう思っていいんだよね、ハイコ?
    カムバックはもうすぐだよね?待ってるよ。

    現在CBはベニーとボルドンが完璧に守ってるので、ハイコはまたジプシーかしらね。
    ちょっと複雑。

  2. >しょーちゃん、
    ありがとうございます。訳してて楽しかったです。
    ハイコってけっこう率直なものいいをするので、強気なお兄さんだなーと時々はらはらしてしまいます。
    彼は怪我でない限り、代表からもれると思ってないみたいですね。
    周りが思うより、ずっと代表としての自覚と自信があるみたいで、ほんとに、私たちもそう信じていていいんだよね?って聞きたくなりますね。
    早く戻ってきてほしーい。

    >ハイコはまたジプシーかしらね。
    そうそう、そこがねえ。複雑ですよね・・・。

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