RW エアフルト 3-4 バイエルン

久々に手に汗握る、面白すぎる試合を見てしまいました。

DFBポカール、RWエアフルト対バイエルンの試合。
結果は3-4でバイエルンが勝利したのですが、3度リードしたバイエルンに、3度エアフルトが追いつくという、ものすごい展開の試合でした。

これがゴールね。

【Rot-Weiß Erfurt】
1:1 Cannizzaro (22., Rechtsschuss, Rockenbach da Silva)
2:2 Bunjaku (47., Rechtsschuss, T. Judt)
3:3 Bunjaku (67., Rechtsschuss, Cannizzaro)

【Bayern München】
0:1 Lahm (6., Linksschuss, Vorarbeit Kroos)
1:2 Podolski (23., Rechtsschuss, Hamit Altintop)
2:3 Klose (57., Rechtsschuss, Zé Roberto)
3:4 Kroos (80., Rechtsschuss, Lell)

エアフルト、かなりいいサッカーをしてました。
球際の粘り強さは川崎、ボールと人を走らせるところは、かつてのジェフ千葉って感じでしょうか。

早いパスをスペースに出して、崩し方のお手本みたいなサッカーをします。
とにかくセカンドボールは拾うは、対人ではとことん勝つわで、バイエルンもたじたじでした。GKのフィードもうまかったなあ。
しかも3得点とも素晴らしいゴールで、どこかに映像があったらもう一度見たいくらい。
ついでに言うと足元の技術も、エアフルトの選手はかなりうまかったのでびっくり。やっぱりホームなので、グラウンド状態もとことん知っているんでしょうね。芝が長めの柔らかそうなグラウンドでした。

右サイドのレルはかなり徹底的にやられてました。こんなにへたくそな選手だったの?と思うくらいに、ボールを奪われ、相手にかわされで、まさにお笑い状態でした。

バイエルンの1点目はクロースからのパスをラームが決めたもので、このあたりを見ているとバイエルンの勝利は堅いかなと思ったのですが・・・。

エアフルトの1点目は右サイドからの崩しに、9番、カニッツァーノのゴール。この選手はなにもかもがとにかく巧かったです。長いボールを受けてのトラップもすごく上手だった。
このときはファン・ブイテンが振り切られ、レルのカバーも遅れました。

バイエルンの2点目は、クローゼがオフサイド・ポジションにいて、とっさに相手DFが前にでるところを妨害しているのですが、得点自体はオンサイドのポドルスキが決めています。
エアフルトの選手がかなり怒って抗議していたのですが、認められず。

まあ、これが伏線のようになり、さらに試合が面白くなるのですが。

エアフルトが再び追いついたのは、まるでバイエルンの2点目をそっくりそのまま返されたような得点でした。
同じようにオフサイドポジションに一人いたのですが、プレーには関与せず、早いパスから走りこんだ8番のブニャックがゴールを決めます。
このブニャックという選手は、2006年にパダボーンから来た選手みたいです。その情報だけでさらに肩入れしてしまう私。
ちなみにこのときも、レルがボールを奪われたところから失点しています。

バイエルンに3点目を入れられたときは、さすがにエアフルトも飛ばしすぎているので、追いつく力がないかなと思ったのですが、なんと、67分に再びブニャックのスーパー・ゴール。
素晴らしいすぎる。まさにKlasse!

でも、80分にいままでさんざんだったレルのシュートをGKがはじき、折り返しをクロースに決められてしまいます。
あー、残念・・・。

最後、90分にエアフルトにもう一度だけチャンスが回ってきたのですが、押し込むだけだったボールをカニッツァーノが浮かせてしまい、4度目の正直にはなりませんでした。あー、惜しかった。

それにしても、エアフルト、素晴らしいサッカーをほんとにありがとうって感じです。
バイエルンはまあ怪我人やら、五輪出張中やらでいろいろ大変だとは思うけど、なんだか組み立てのない、子供のようなサッカーに見えてしまいました。大丈夫なのかね、クリンスマンは。