『Fan.tastic Females展』を見てきました

12月に1週間ほどドイツへサッカー観戦旅行に行ってきました。以前に紹介した『Fan.tastic Females展』を、タイミングがよければどこかで実際に見られるかもしれないと、ドイツに行く前にFacebookの公式サイトで確認。あった!と思ってよく見たら、なんと隣町のミュージアムでの開催じゃないですか。駅前にあるドイツサッカーミュージアムではなくて、クラブの敷地内にあるミュージアム内です。

えー、どうしよう。しかもダービーで負けた後だから余計に行きたくない。

しかしこの機会を逃したらいつ見られるかわかりません。しかもちょうどDBのストで電車移動の予定がたたない日があり、夜までスケジュールが空いてしまいました。しょうがない。シャルカーには黙ってこっそり行ってみるか。

お隣のスタジアムには2回、隣接されたロート・エルデには1回行ったことがあるので、行き方は大丈夫です。しかしなんといっても、町そのものに足を踏み入れるのが2008年以来ということでかなり緊張します。グッズはさすがに身に付けていませんが、靴の先まで青いし……。

シュタディオン・ローテ・エルデはちょっと懐かしい。2008年にU19のダービーを見に来たことがあるのです。当時の対戦相手にはマリオ・ゲッツェがいて、うまい選手がいるなーと感心したのを覚えています。

BORRUSEUMに入場すると、すぐ左手に『Fan.tastic Females展』がありました。入り口の女性がとても優しく、小心者なワタクシはストレートに左に行く勇気がなく、一応黄色いチームの展示も見ることに。(意外と面白かったです。過去のダービーの映像なども見ることができたし)

『Fan.tastic Females展』は、想像していたよりもずっとこじんまりとしていました。

主催者のインタビューにもあったように、女性ファンの展示はいくつかのグループに分けられています。

『Female Ultras』(女性のウルトラス)
『Female fans network』(女性ファンのネットワーク)
『Female fans leaders』(女性のファン・リーダー)
『Female-only fan group』(女性ファンのみのグループ)
『Icons of female fan culture』(女性のファン文化の象徴的存在)
『Female fans like you & me』(あなたや私のような女性のファン)

会場の入り口に、この会場特有のコード(文字の組み合わせ)が表示されているので、まずそれをメモします。

それぞれの展示の横にQRコードがあるので、スマホのQRコードリーダーでそれを読み取り、さっきメモした会場コードを入力すると、持っているスマホで展示映像を見ることができます。この会場コードがないとアクセスできないのが、展覧会に足を運んだ人限定の仕組みですね。よくできています。

展示にはそれぞれ、その人に関する簡単な説明文が英語とドイツ語で書かれています。ただし彼女たちのストーリーは、インタビュー映像にアクセスして見ることになります。それぞれのインタビューは簡単な説明文だけではとても追いきれないくらいボリュームがあります。

映像には様々な種類があり、一般的な質問(『オフサイドを知ってますか?』)などに対して答える女性ファンたちの映像などもありました。

ほぼ全てがインタビュー映像で構成されているので、英語かドイツ語が聞き取れないと、鑑賞はなかなか難しい部分もあります。最初、展示はこじんまりとしていると感じたものの、すべてのインタビューを見ようとすると、とんでもなく濃い内容であることに気がつきます。実際にこれだけの映像を会場で見せようとすると、モニターを何台か用意しなければいけないでしょうし、自分たちのスマホで見せるというのはなかなか良いアイデアだと思いました。

とはいうものの、熱心に見ているのは私だけで、この展覧会目的できた人以外は素通りでした。モニターを1台くらい置いて、映像を流しても良かったかも。あともっとわかりやすくするために、展覧会図録のような雑誌を作って販売しても面白そうです。

ほぼ全てがインタビュー映像で構成されているので、英語かドイツ語が聞き取れないと鑑賞はなかなか難しい部分があります。最初に見た時は展示会場が小さいと感じたのですが、全てのインタビューを見ようとすると、とんでもなく濃い内容だということに気がつきました。実際にこれだけの映像を会場で見せようとすると、モニターを何台も用意することになるでしょう。それをQRコードを使って自分たちのスマホで見せれば、ほとんど設営の必要がなく、手軽にどこでも展示できるので素晴らしいと感じました。翻訳は必要だと思いますが、日本でも展示することは可能なはずです。

残念ながら、全てをじっくりと見ているのは私だけで、この展覧会目的で来た人以外は誰もあまり興味を示していませんでした。モニターを1台くらい置いて、映像を流しても良かったかもしれません。わかりやすくするために、展覧会図録のような雑誌を作って販売しても面白そうです。

それでもこの展示を企画し、各国の女性にインタビューをし、開催まで持っていった彼女たちのパワーには圧倒されました。実際の展示を見にに行くことができて本当に良かったです。