ボーフム対バイエルン・その2

【ドイツ・ロンドン観戦旅行記 vol.5】

今年のバイエルンを生で見るのは初めてですが、正直、圧倒的とか、華やかな、という印象はありませんでした。
でも、巧い。
アウェイだったせいもあると思いますが、積極的にがんがん仕掛けて行くというより、相手のミスを淡々と待って、流れがきたら一気に加速するという感じで、とにかく強いという印象でした。

とはいうものの、最初にペースを引き寄せたのはボーフム。
11分、バイエルンのボールをインターセプトしたマルトリッツがグローテにパス。
グローテはバイエルンの選手をかわしながらドリブルで持ち上がり、左足でシュート。
ボールはきれいなカーブを描きながら、ゴール隅へ吸い込まれて行きます。
反対側のサイドから見たので、そのボールの軌跡がくっきりと見えました。
ほんとに素晴らしいゴール。いやー、マジでいいもの見せてもらった！って感じです。

ゴール後のスタジアムの様子。

　


　
盛り上がってましたねー。
でもなんか全体のイメージとしてはすごーくのどかなのです。この雰囲気はかなり好き。ピリピリしてなくて、確かにこう、このスタジアムにははまりそうな気がする。

バイエルンはその後、セットプレーからハミトやミーチョのヘディングなど、ゴールに迫りますが、なかなか点を奪う事が出来ません。

一方、ボーフムは、その後も、グローテからのスルーパスを受けたシェスタークがGKと1対1になる場面があったりしたのですが、これはレンジングに止められています。
それにしても、守備、それほど悪くなかったと思うんだけどなあ、ボーフム。
特にCBのふたり、4番のマルトリッツと25番のヤヒアが前半はとてもよかったです。ただ、2番のコンチャはイエローをもらったり判断が遅かったりで、プレーぶりはかなりヒヤヒヤでした。

バイエルンの1点目はリベリー。ボーフムのDF（たぶんコンチャ）がクローゼにボールを奪われてからでした。あんな場所で奪われていては勝てないよなあ・・・。
生リベリーはほんとに技術が高いという印象でした。
この1点目もヒールなんですね。ただ、現場ではそこまでわからなくて、コロコロと入ったゴールに見えて、ボーフム不運だなあと思っていたくらいです。

グローテのゴールと、このリベリーのゴールはARDの今週のゴールにノミネートされました。（あとはテレビで見ただけですが、ドルトムント、ペトリッチのボレーシュートがすごかった。この週はスペクタクルなゴールが多かったですね）

後半もボーフムのシュローダーに最大のチャンスがきたのですが、ゴール上にふかしてしまいました。
バイエルンの2点目は途中交替で入って来ていたシュバインシュタイガー。アシストしたのはリベリー？
もうこのパスが出た時点で、ああっ、やられたって思ってしまうくらい、リベリーはよく見てましたね。
キーパーのラシュツブカは足に触ってるんですけど、そのまま弾かれて入ってしまいました。

うーむ。いい試合だったんだけど。ボーフム、ほんとに惜しいなあ・・・。

試合後はスタジアムから街へ歩いて戻りました。15分くらい。すごく近いです。
人波について行きながらも、一応、途中で『バーンホフ（駅はこっち）？』と聞きながら。（この確認作業をやらないと、実は駐車場や家に向かう人波だったりするので、えらいことになります。駒場とか、今回はフランクフルトでも失敗）



ボーフムの街がよかったと書きましたが、一番好きだったのは、このスタジアムから街へ戻って行く道です。
下りながら、カーブを曲がると教会の尖塔が正面に見えてくるのです。
それがどんどん近づいてくると、街の中心に戻ってきます。
試合のあとにこんな感じで家路につくのって、ものすごくいい感じ。
欧州はどこへ行ってもランドマークとなる高い建物（だいたいは教会）があって、いいですよね。



写真、とがった建物が教会の尖塔です。