グラートバッハ対ケルン

【ドイツ・ロンドン観戦旅行記 vol.9】

スタジアムに入って最初の印象は、サッカー場というよりも、コロッセオといった感じ。
一瞬、プロレス会場を連想したのは、たぶん場内のアナウンスがそんな感じだったからかな。



私のいた席はバックスタンドで、ゴール裏のケルン・サポーターに一番近い側でした。
周りがそれほどグッズ着用率が高くなかったのですが、ケルンの得点のときにこのあたり一帯の人が一斉に飛び上がったのを見て、実はすごい人数のケルンサポが潜んでいたことがわかりました(笑)
それは、このあたりにいたケルンサポも同様に悟ったらしく、それからはあたりもはばからずにがんがん応援し始めましたね。

試合前、ゴール裏のケルン・サポーター席からは発煙筒が。
発煙筒なんて人生で初めて見ました。盛大に燃え上がるので見ていてかなり恐いです。



私は心情的にはケルン(だってヘンネス7世がかわいいんですもの)。でも、特にこだわりのない場合は通常ホームを応援する主義なので、この日はBMGを応援していたのですが、あまりにまわりにケルンサポが多かったので、となりのBMGサポのおっさんと『やれやれ』って感じで顔を見合わせたりしていました。

試合はこの旅行での私のベストマッチ。ダービーにふさわしい見ごたえのある内容だったと思います。

立ち上がりはビッグマッチ特有の、慎重にいくあまりミスしてしまうというプレーが続きました。ただ、それも、その後見た他の試合のように、へぼいからミスをするというのとは一線を画し、見ていてへんな緊張感がありました。

最初はどちらかというとBMGの方がちょっと硬かったかな。
ただ遠くからでもノイビルの動きの素晴らしさというのはほれぼれとするほどでした。あっと思うと、空いたスペースにきれいにポジションをとっていることが多かったです。
ただ、前半はBMGはゴールにつながりそうな危険なプレーは少なかったかな。きれいに崩しにかかるんだけど、シュートに行く前にケルンのDFにがちがち止められていました。
ケルンってこんなに守備が堅かったけ?とびっくりしたくらいです。GKはダウムと一緒にガラタサライから来たモンドラゴン?

前半は、どうしてもくずしきれないBMGより、奪ってからロングボールのカウンター、トップに残っているヘルメスくんに通して、あとはまかせた!というシンプルな攻撃に徹していたケルンの方が、荒削りだけど得点により近い感じはしました。

後半にはいると、動きの少なかった前半とうってかわって、ゲームがスピーディに動き始めます。この後半はほんとに面白かった!
素晴らしい45分間。

先制したのはBMG。57分、ノイビルのゴールはCKからでしたね。ファーでのポジショニングが素晴らしい。ほとんどフリーじゃなかったかな。
映像は得点後のボルシア・パーク。前に映っている人たちはほとんどケルンサポですけどね。

 


 
ケルンはすぐにFKから追いつきます。シヒからのかなり長めのボールをモハンマドが頭であわせてゴール。
ケルンは前半からこんな感じで、点と点つないだ省エネルートの攻撃が多かったなあ。実はこういう直線的な攻撃、けっこう好きです。

そして、BMGサポが歌っていたこのトゥトゥ、トゥトゥル、トゥトゥトゥという歌をですね、ケルンサポが得点を上げた後に真似して歌うんですよ。
きっとBMGサポにしてみれば小憎らしいったらありゃしないんだけど、第三者的にはかなり笑ったなあ。

ここでケルンはミトレスキが2枚目のイエローで退場。
あー、好ゲームだったのに、これで壊れちゃうかなって一瞬、残念に思いました。BMGサポはかなり喜んでいたなあ。

ところがどうしたことか、この後に勝ち越したのはケルンだったのです。
ヘルメスくんがドリブルで相手をかわしてキーパーと1対1になり、シュートを決めます。もうまわりは大喜び。隣のBMGサポのおっさんはしょぼーん。
これはオフサイドぎりぎりでラストバスをだしたノヴァコビッチが素晴らしかったです!
いやー、試合が動く、動く。ゴール、退場、ゴールって、もう、面白すぎ。

これで終わっていたらBMG、どうしたん?って感じなんですが、すぐにFKからきっちり同点に持ち込みます。
それからは試合終了まで、BMGがほぼ一方的に猛攻をしかけたって感じだったのですが、結局、得点は奪えずドロー。
おそらくグラートバッハにしてみれば、勝ち点を落とした・・・って感じの悔いの残る試合だっただろうと思います。

私はとにかく面白い試合を見て大満足でした。
帰りのバスはみんながぞろぞろ降りるのについて降りてしまい、メンへングラートバッハの一つ手前の駅から電車に乗る羽目に。
人も少ないし、時間も遅いし、みんな反対方向のアーヘン行きに乗ろうとしているし、あせりまくってまたしてもポリスに聞きまくり。
ここでも丁寧に教えてもらい、ほんとに感謝、感謝でした。

各駅停車の鈍行列車に乗り、聞いた事もないような駅に停車しながら、無事、デュースブルクに到着。
はー、ひと冒険したかのようなアドレナリンでまくりの夜でした。

 

グラートバッハ対ケルン」への2件のフィードバック

  1. お疲れ様でした。素晴らしい雰囲気ではないですか。
    BMGのゴールが決まったあとの歌、私は前回は聞けなかったです。1点も取れませんでしたので。
    ああ、でもゴール裏がやけになって歌っていたような気がします。
    確か、ボルシアパークからのバスは、メンヘングラートバッハ駅へ行くものと隣のライト駅へ行くものがあったと記憶しています。kame さんはきっとライトへ行ってしまったのですね。

  2. 素晴らしい雰囲気でしたよー。
    私のいたところはケルンサポがほんとに多かったので、映像にはグラートバッハのサポの声がうまく撮れてないのですが、スタジアムで聞くサポの声は鳥肌ものでした。
    >メンヘングラートバッハ駅へ行くものと隣のライト駅へ行くものがあったと
    あ、そうです、ライト駅でした!
    試合終了と同時にダッシュで乗り込んだから、よく行き先を見てなかったのかも。
    でも結果的に、手前の駅だったので、メンヘングラートバッハから乗る人より早く座る事ができ、得しちゃいました。

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