内田選手インタビュー、『怖いのはアウトバーンだけ』

CL準々決勝・セカンドレグを前にして、Recklinghäuser紙に内田選手のインタビューが掲載されていました。

インテルとの第2戦に間に合わせたかったので、あわあわとやっつけ仕事でまとめました。ふ、雰囲気だけでも感じ取っていただければ・・・。(あとで細かな点は修正するかもしれません。ゴメンナサイ)

 

 

Q : 水曜日、サッカーの歴史を塗り替えるかもしれないということは知ってますか?

A : 聞いています。あなたが言うのは、まだ日本人はCLの準決勝に一度も到達した事がないということですよね。でも僕にとっては他の事の方がもっと重要です。

Q : といいますと?

A : シャルケもまたチャンピオンズリーグのベスト4にまだ到達したことはありません。これがうまくいったなら、シーズン前に誰も考えてもいなかったすごい偉業となるでしょう。

Q : 5対2というインテル・ホームでの壮大な勝利の後でも、まだ駄目かもしれないと疑っていますか?

A : インテルはとても強いチームです。僕たちは準々決勝の半分のところにいるにすぎません。簡単ではないでしょうが、でも普通なら僕たちはどうであってもそうするべきでしょう。

Q : ブンデスリーガでは、ケーニヒスブラウ(シャルケ)は急にまだシーズンを救うチャンスがでてきました。5位との差は6ポイントです。

A : 最近の結果はチームが持っていた可能性を示しています。今のところ僕たちは走っています。しかし一方で、競争相手はとても強いということも見なければいけません。遅れた分に追いつくには、すべてがうまくかみ合わないといけないでしょう。

Q : ここのところ、シャルケではいろいろと問題がありました。どうでしたか?

A : ドイツ語は確かに集中して学んでいますが、まだすべてを理解するのは難しいです。全般的には、マガトに申し訳ないことをしたと言わなければなりません。彼は僕を連れて来て、すごく信頼してくれました。最後に僕たちは試合をいくつか落とし、そのために悪いところを探さなければならなくなったのでしょう。

Q : あなたにとって、地震での大災害はどれほど辛いものでしょう?サッカーに集中できますか?

A : しばらくは簡単ではありませんでした。日本で起こっていることは本当に悲しいことです。心はいつも僕の故郷の上にあります。僕がよくプレーしていたスタジアムは地震で大きなダメージを受け、しばらく先までサッカーができません。たくさんの亡くなった人や怪我をした人に対して何かを言うことすらできません。幸いなことに、僕の家族や友達は今回の災害で直接の被害を受けていませんでした。

Q : 家族について。ブンデスリーガに移ることをあなたの家族はどう受け入れたのでしょう?

A : (微笑みながら)なんとかして説得することが必要でした。ぼくの母は『篤人、そんないつもお天気の悪い国で何をしたいの?』 と言いました。ほとんど雨の降らないところですからね。僕の家族はこの点に関しては甘やかされているのです。母は東京の南にある静岡という海に面したところに住んでいます。そこでは気候がとてもおだやかなのです。

Q : でも押し通した?

A : なぜなら、日本では若い選手にとってブンデスリーガはとても大きな魅力があるからです。僕の国ではブンデスリーガはNon-Plus Ultra(最高点に達している)とみなされています。このようなスポーツにおける挑戦が僕には必要でした。

Q : あなたのお父さんはバスケットのコーチですが、あなたもやはりこのスポーツで食っていたかもしれない?

A : いいえ、父はそういう考えはすぐに却下しました。僕は176センチで日本の基準では中ぐらいですが、プロとしてお金を稼ぐにはあまりに小さすぎます。僕はサッカーの方がもっと良かったので、父もすぐに納得しました。

Q : シャルケでの成長の過程をあなたの家族は集中して追いかけていますか?

A : もちろん。ブンデスリーガは日本でライブ放送がありますが、時差があるので夜中になります。僕の両親にはそれは妨げになりません。彼らはシャルケの試合がテレビであるときは僕を見逃したことはありません。

Q : 彼らはすでにフェルティンスアレーナに一度来ましたね?

A : 去年の9月に僕の母がゲルゼンキルヒェンを訪ね試合を見ました。彼女はシュタディオンの雰囲気にとても感激していました。

Q : チームメイトとコミュニケーションをとる時はどのようにしていますか?

A : クラブの友人たちは僕が理解できない時、たいへんな苦労をして僕にたくさんのことを説明します。僕たちは英語でも意思の疎通をはかります。僕は確かにドイツ語を一生懸命勉強しているけど、言葉をいくらかマスターするにはまだかかりそうです。ただ僕にとって重要なのは、僕は一人じゃないと感じることです。

Q : でもきっとあなたは日本に普通にあるものがあれこれ恋しいでしょう?

A : ドイツと日本の文化の違いはサッカーについていうとそれほど大きくないということがわかりました。どちらの国でもディシプリンにとても重きを置いています。最高の専門家が働いています。組織はドイツの方がすべてにおいて良いです。例えばトレーニング用のファシリティやスタジアムのキャパなどです。またドイツではフィジカルにアクセントを置いてプレーします。

Q : じゃあ、かけているものはないんですね?

A : (ニヤリとして)ありますとも。日本の米をそれほど頻繁に食べることができません。ゲルゼンキルヒェンの家では日本人のハウスキーパーがいろいろと世話をしてくれています。でも日本の特別な米はドイツでは手に入れることが難しいのです。でもそれでもって生きていけます。それ以外は大丈夫。ゲルゼンキルヒェンの人たちは僕に対してとてもフレンドリーです。ガソリンスタンドでもサインをしたりするので、なかなかそこからすぐに立ち去ることができません。

Q : 趣味は車ですか?

A : はい。ルール地方を良く回ります。ドイツのアウトバーンはいつもちょっと怖いですけど。

Q : なぜ?

A : ドイツ人はときどき道で休んでいます。日本では100キロより早く運転できません。だから僕は最初に慣れないとね。

Q : でもあなたは素早く学びますね。シャルケではすぐにスタメンを勝ちとりました。あなたのこの先の目標はなんでしょう。

A : シャルケでタイトルをとりたいです。最初のチャンスはベルリンでのDFBポカールの決勝。僕は日本では鹿島アントラーズで3回優勝をしましたが、ブンデスリーガでのタイトルは僕にとってもっと意味があるでしょう。なぜならドイツでは業績のレベルはもっと高いからです。

Q : あなたの国の香川がいるドルトムントがもしかしたらマイスターになるかもしません。

A : BVBがシャルケより上にいるということはちょっと怒っています。僕は二つのチームにどんなライバル関係があるか知っています。シャルケに来た最初の日に学びました。一方で、真司がいい足場を築いたことを喜んでいます。

Q : 足について。あなたは特別な縁起かつぎがあると聞きました。

A : サッカー選手は迷信を持っていますが、僕もそうです。ピッチに入る時はいつも右足から入り、試合終了の後は左足から外に出ます。どうしてそうするのかわからないけど、これまでのところそれがためにならなかったことはありません。

うー、いいインタビューですね。
インテルとのセカンドレグ、活躍を祈ってます!

内田選手インタビュー、『怖いのはアウトバーンだけ』」への3件のフィードバック

  1. ありがとう・・・いいインタビューですね・・

    秘めたる闘志なうっしーと・・
    闘志丸出しの長友っちて・・感じネネ・・

    ドキドキ・・です・・
    本気のインテルに・・どこまで・戦えるか・・ネネ・・

    ラウール・・疲れ・・とれたかしら??
    ファンちゃんのかわりは・・誰かしら??
    セルちゃんの・・出ばんもあるかしら?

  2. わ~い、ありがとうございます。
    他の方のブログでドイツ語のまま掲載されていて、グーグル翻訳を試みましたが・・・
    いつもながらの???で、こちらで掲載されたりしないかな~なんて思っていたので、びっくりしました!
    昨夜はハプニングもありましたが、なんとかチケットは取れましたし、いいこと続きです。
    そして数時間後にはきっとまたいいことがありますよね。

  3. >冷たい母さん、
    うっしーは外に出てくるものはクールですが、秘めたる闘志は本当に素晴らしいですね。
    インタビューなどでこういう面を知ることができると、よし、もっと応援しようという気になりますね。
    あ、あとプレーにも闘志がどんどんあらわれるようになっていて、見ていてほんとに素晴らしいですー。
     

    >みっきーさん、
    いえいえどういたしましてー。
    やっつけなのでかなり自信ないのですが・・・。
    このところいいこと続きで幸せですわー!

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