ラファティ主審の自殺未遂

土曜日、ちょうどロストック対パウリの試合を見ている途中だったと思いますが、Twitterで『ケルン対マインツの試合が審判の自殺未遂により開催中止』というニュースが流れ、一時騒然となりました。
パウリの試合後にはSkyでフィンケが緊急記者会見をしている映像が流れました。

サッカーの世界で再び『Selbstmord』などという文字を見たくありませんでした。まして11月はエンケの亡くなった月でもあったのに・・・。

ケルンのホテルで手首を切って、同じホテルに泊まっていた副審に発見されたババク・ラファティさんは、その日、ケルン対マインツの試合で主審を務めることになっていました。あまりに直前の出来事だったため、代行する審判の手配がつかずその日の試合は中止、後日あらためてスケジュールすることになりました。
ラファティさんは病院に搬送され、Expressでは重体であるという報道もされましたが、すでに本日退院をし自宅のあるハノーファーへ向かったとのことです。発見した副審のファーストエイドがよかったようです。

現場からは遺書のようなメモも見つかったという話ですが、自殺未遂の理由についてははっきりとはわかっておりません。
様々な推測めいた報道によりますと、彼は過去4年の間に3度、Kickerにおいて『選手が選ぶ最低の審判』に選出され、また今年になってFIFA公認審判のリストから名前を削除されていたことなどもプレッシャーだったのではないかとも言われています。

実はこのところブンデスリーガの審判の世界ではいろいろな事件が起きており、特に現在は審判の脱税問題で揺れております。ちなみにラファティさんは脱税をしたとされる21名のリストには入ってなかったとExpressでは報道されています。(この脱税問題についてはのもんさんがいろいろ記事にリンクを貼ってくれていますのでご参照ください)
正直、ドイツの審判の世界は昔から八百長があったり、セクハラがあったり、脱税問題があったりとどうにも賑やかな事件が多すぎます。

タブロイドではあれこれラファティさんのプライベートな部分についても触れていますが、こうやってどんどん個人のことが暴かれていくのは本当に気の毒としか言いようがありません。
DFBは現在起こっている様々な問題の早期解決と、審判のメンタルケアについてもしっかり対策を練ってほしいものです。

ラファティさんが一刻も早く体の傷だけでなく心も回復されることを祈ります・・・。