新春浅草歌舞伎

先週の土曜日は、おばと友人の3人で、浅草公会堂に新春浅草歌舞伎を見に行きました。



見たのは第一部の方で、演目はこちら。

『正札附根元草履(しょうふだつきこんげんくさずり)』
『元禄忠臣蔵・御浜御殿綱豊卿』
『忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)・将門』



新春浅草歌舞伎はいつも正月に若手役者さんたちが演じています。今年は獅童は浅草じゃなく、新橋に海老蔵と一緒に出てるのね。
役者さんたちの羽子板が飾られていました。左から愛之助、亀鶴、七之助、勘太郎、男女蔵、亀治郎です。(写真がぼんやりしてわかりにくいですが)

11月だったか、亀治郎さんの『鬼揃紅葉狩』を見たときは、美女のくせになかなか元気のある踊りですなーと思ったのですが、今回は勘太郎と一緒に『正札附根元草履』。
五月人形のように二人の立ち姿が美しく、お正月らしくてきらびやかでした。
亀治郎さんの踊りはとてもいいけど、もう少し年がいって、枯れた風情が出始めるときっと好きになるだろうなあと思ったり。(要はまだまだ元気すぎて個人的にはちょっと・・・ということです)

『元禄忠臣蔵・御浜御殿綱豊卿』は愛之助さんがとてもよかったです。彼の成長も楽しみですねー。
ただお話はなんだか幕府が書かせたプロパガンダ的なイメージ。教訓くさいのはけっこう苦手なのよ・・・。

最後の『将門』は勘太郎・七之助の踊りで、廃墟の中で踊る妖艶な美女と凛々しい光圀の姿が本当にきれいで、あー、妖しの世界はこうでなくちゃと思いました。(頭の中には、ただただ醜かった『大江戸りびんぐでっど』が批判的に浮かんでおりました・・・)
死びととか亡霊はやっぱり美しくなくちゃいけませんぜ、旦那。
ただ、最後の方、化けていた大蝦蟇が現れた時には、予想通りかわいい蝦蟇で、ちょっと笑っちゃいましたが。
歌舞伎に出てくる着ぐるみ類はどうしてこうかわいいのかしらね。

美しい世界を思い切り堪能した後は、浅草寺に初詣。

浅草寺のおみくじはよく凶が出ると聞いてはいましたが、3人そろって連続で出た時には、むしろ『大当たり~』と感動してしまいました。しかも全部、番号が違うの(笑)



その後は、お気に入りの浅草・麻鳥で釜めし三昧。ほんとにここの釜めしはおいしいです。
あと、甘い胡麻ダレがとにかくお勧め。お土産でも売っています。私も買って帰り、温野菜にかけて食べたりしています。