2014/15 BL第4節: パーダーボルン対ハノーファー

2節続けてのホーム開催です。この試合フジNEXTで録画放送があり(清武&酒井君のおかげです。ありがとう!)、開幕戦に続き2度目のテレビ中継となりましたが、あいにく実家に戻っていたので、録画していた試合をチェックできたのは数日後でした。
とても残念なことに、この一生の宝物にしたかったホーム初勝利は何かの電波の干渉(おそらくソフトバンクのLTE周波数)を受けてノイズがひどく、ほとんど見られるような状態ではありませんでした。
なので試合の感想もブンデスラジオを聞いた時の印象をもとにしています。

この試合の前までハノーファーは2勝1分の3位。失点も開幕のシャルケ戦で決められた1失点のみ。試合前のキッカーの記事でブライテンライター監督は、所属していたチームとの対戦は特別だが、ハノーファーは調子がいいし、ここからの4試合(ハノーファー、バイエルン、グラートバッハ、レヴァークーゼン)は対戦相手も強いので、勝ち点が取れればボーナスゲームと発言していました。

 

1. Bundesliga, 2014/15, 4. Spieltag
SC Paderborn 07 – Hannover 96 : 2-0 (0-0)Hannover 96

Torschützen
1:0 Kachunga (71., Rechtsschuss, Hünemeier)
2:0 Stoppelkamp (90. + 3, Rechtsschuss, Hünemeier)

SC Paderborn 07
L. Kruse (3) – Heinloth (3,5)(68. Kutschke), Strohdiek (3,5), Hünemeier (3), Brückner (3,5) – Wemmer (3,5), Ziegler (3), Vrancic (3,5), Stoppelkamp (2) – Kachunga (4)(89. Vucinovic), Koc (2) (79. Bakalorz)

Hannover 96
Zieler (3,5) – H. Sakai (5), Marcelo (3,5), C. Schulz (3,5), Pander (4,5) -Schmiedebach (5)(57. Andreasen (4,5)), Gülselam (4) – Bittencourt (5)78. Karaman), Kiyotake (5) – A. Sobiech (5), Joselu (5)(77. Briand)

実家でラジオ実況を聞いていた限りでは前半途中からハノーファーが押している感じだったので聞きながらドキドキ。ハノーファーのパンダーもよいボールを蹴っていたようで、本当にきちんとした映像で見られなかったことがすごく残念でした。

後半もしばらくは一進一退の状態が続き、これは前節のケルン戦みたいに双方疲れてスコアレスドローかなと思っていた71分。カチュンガがゴールを決めてパダボーンが先制しました。
このシーン、おそらく手前にいたストッペルカンプはオフサイドのポジションだったと思いますが、その奥にいたカチュンガは見事にラインの後ろで、ヒューネマイヤーが頭で落としたボールに反応してゴールを決めてしまうところはさすがだと思いました。
失点してハノーファーもかなり攻めてきたようですが、パダボーンも負けじと前へとボールを運び、双方にゴールのチャンスがありました。

しかしこの試合、大きな話題となったのはストッペルカンプの82.3メートルというブンデス史上最長のゴールでしょう。
試合終了間際、ハノーファーのセットプレーでGKのツィーラーもあがってきていたのがパダボーンにとって幸いでした。
セットプレー崩れから、ストッペルカンプが大きくハノーファー側のゴールに蹴り出したボールはそのままゴールへ。

まさにセンセーショナルとしかいいようのないゴールでパダボーンが2-0とブンデスリーガでのホーム初勝利を飾りました。
ストッペルカンプは「ボールが目の前に落ちてきて、蹴るしかないと思った」そうです。試合の後には比較的眠れない方だそうですが、この試合は特にホームでの初勝利、対戦相手は元所属していたチーム、さらに歴史的なゴールを決めたことで自分のキャリアの中でも特別な一日となったようです。

そしてこの試合の結果で一時的に暫定首位に立ったパダボーンだったのですが、なんともラッキーなことにその後試合のあったドルトムント、レヴァークーゼンが敗戦しグラートバッハが引き分けたため、第4節にして首位確定というとんでもなくすごいことがおこりました。

ブライテンライターさんが好んで言う「究極のアウトサイダー」であるパダボーンがブンデスリーガ一部のトップに立つとは、さすがにこのチームを応援している私ですら夢に見たこともありません。
それでも小さな声で「ざまあ見ろ」(特にドイツのジャーナリストたちに)と言ったのは内緒ね(笑)